開発ストーリー
「脳の神経細胞は運動で回復する」という新常識
約30年前、私(開発者の長谷川嘉哉)が医学生だった頃は、人間の脳の神経細胞は一度減ってしまったものは二度と回復しないと教えられたものでした。しかし、最近のラットを使った実験では、運動を定期的に行うと、記憶を司る海馬の細胞が再生することが分かってきたのです。
これは、認知症医療の世界にとっても大変重要なニュースでした。
認知症対策のための「続けられる運動」を求めて
認知症の対策にはいろいろな刺激を脳に加えることが重要です。運動が大事なことは分かっても継続することは難しく、まして複数の運動をいろいろ行うのは大変かと思います。逆に、運動をやりすぎて身体を痛めても意味がありません。
認知症予防や健康寿命を引き延ばすために、無駄なく効率よくおこなえる運動、それを補助するツールが実現できないかと、日々検討を重ねていました。
プロのパーソナルトレーニングがヒントに
個人的な話になりますが、私は40歳(昔で言う前厄)の時に、あまりにもハードな仕事漬けの日々でした。体力には自信があった私が、「このままでは死んでしまう」と思ったほどだったのです。
そんな時に出会ったのが、1対1のパーソナルトレーニングです。その内容は、足の裏から身体のバランスをとるというものです。その結果、姿勢が良くなり、呼吸も深くなり、頭までスッキリすることを実感しました。この経験が、「ブレイングボード®」の開発にも生かされることになったのです。
「ブレイングボード®」の完成
無駄なく効率的に、さらにプロトレーナーから個別に教えてもらえる効果的な運動を、ご家庭で誰にでも行えるように。そうした思いから、ブレイングボード®は完成しました。
これ一つで、足から脳を刺激して認知症を予防改善し、身体の基本的なバランス能力・運動能力維持に役立つさまざまな運動をおこなうことができます。
サイズ:縦300mm / 横200mm / 厚さ20mm~53mm
ブレイングボード®監修 長谷川 嘉哉 (はせがわ よしや)
認知症専門医。祖父が認知症であった経験から、土岐内科クリニック(岐阜県土岐市)にて患者さんのご家族の立場に立った専門医療を提供している。100km圏内からの患者さんが、月に1,000名程度受診される。
また在宅医療にも取り組んでおり、開業以来、30,000件以上の訪問診療、400人以上の在宅看取りを実践している。
現在、医療法人ブレイングループ理事長として、在宅生活を医療介護福祉のあらゆる分野で支えるサービス展開している。
職務に関する資格
- 医学博士
- 日本神経学会専門医
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本老年病学会専門医
- 介護支援専門員
- 認知症ケア専門士
- FP
一般社団法人ブレイングについて
ブレイングボード®を製品として開発するにあたって、一般社団法人ブレイングを設立いたしました。
ブレイングとは「ブレイン=脳」と「トレーニング」を組み合わせた造語です。これからの時代、運動をすることで一生使える脳を手に入れることができるのです。